ぷにっとした粒がかわいいオーロラ。季節や日差しで淡いピンクに色づき、眺めているだけでほっとする多肉です。はじめてさんにも、たくさん増やしたい方にも寄り添ってくれる、やさしい相棒ですよ。
基本情報
- 名前:オーロラ(斑入り虹の玉)
- 学名:Sedum rubrotinctum ‘Aurora’
- 性質:丈夫で育てやすいけれど、斑入りゆえに強い日差しや蒸れは少し苦手。ゆっくり慣らしてあげましょう。
オーロラのここが好き
- 色のグラデーション:中心は黄緑、先っぽはほんのりピンク。群生させると、やさしい色の層が楽しめます。
- 増やしやすい:挿し木や葉挿しで仲間を増やすのが上手です。
- 寄せ植え映え:つぶつぶの粒感が、主役にも脇役にもなってくれます。
育て方のコツ(まずはここだけ)
- 光:日当たりが好きです。夏の強い直射はすこし影を作って休ませてあげると安心。
- 水:土がしっかり乾いてからたっぷり。真夏・真冬は控えめで大丈夫。
- 風:蒸れが苦手なので、風通しの良い場所が心地よいです。
- 温度:10〜25℃がごきげんゾーン。0℃近くなる日は、濡らさずあたためるイメージで。
季節のながれ
春
- 動き出す季節。植え替えや挿し木はこの頃がやさしいです。
- 乾いたらお水を。日差しに少しずつ慣らして、ぎゅっと締まった姿へ。
夏
- 暑さで疲れやすいとき。夕方の涼しいくなったらお水をあげると安心です。
- 30〜40%ほどの遮光でひと休みの場を。
秋
- また元気になる季節。よく日に当てると、ふんわりピンクに色づきます。
- 徒長が気になったら、優しく切り戻して挿し木に。
冬
- 休む季節。雨や霜が当たらない場所で乾かし気味に。
- 寒暖差で色がいちばんきれいに出やすい時期です。
土と鉢のおはなし
- 水はけの良い多肉用ブレンドがおすすめ。
例)軽石小粒:鹿沼:培養土=4:3:2+パーライト少し - 浅めの根が多いので、通気のよい鉢と相性◎。
お水の目安
- 表土が乾いてから1〜2日おいて、鉢底から流れるまで。
増やし方(やさしい手順)



挿し木
- 先端を数節ぶん切ります。
- 2〜3日乾かして切り口を落ち着かせます。
- 明るい日陰に浅く挿してスタート。2〜3週間で根が動きます。
葉挿し
- 充実した葉を、根元からねじるようにはずします。
- 1〜2日乾かし、土の上にのせて待ちます。
- 小さな根が見えたら、土にそっと触れるように置き直してあげてください。
先祖返りをして、虹の玉になることもあります。運ですね😊
こんな時は(やさしいトラブル対処)
- 色がのらない:光と寒暖差が鍵です。秋はよく日に当てて、肥料は控えめに。
- 夏に弱ってしまう:風通しと朝水でやさしくサポート。濡れたままの直射は葉焼けしやすいので、日陰で葉を乾かしてから。
- 斑が少なくなった:緑が強い枝は早めに間引いて、斑入りの枝を残すと模様が戻りやすいです。
- 虫が気になる:節の間に白い粒(カイガラ)が見えたら、綿棒でやさしく取り除き、状況に応じて薬剤を。
仕立てのアイデア
- もりもりにしたい時は、株元の空いたところへ挿し穂をすこしずつ差し増し。
- 2年ほど育てたら、思い切ってばらして挿し直し。若返って、また可愛い姿に。
まとめ
オーロラは、光・風・メリハリのあるお水で、ゆっくり応えてくれるやさしい多肉です。季節に合わせて少しだけ手を添えてあげると、ぷにぷにの粒がふんわり色づき、毎日がちょっと楽しくなります。

真夏のオーロラの元気な姿(2025/8/23現在)
コメント